2009年11月12日木曜日

あえて立ち見で観たい「THIS IS IT」


ここ日本では2週連続で興行成績1位、
公開12日間で20億円以上を稼ぐ大ヒットとなっている
「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」。
ようやく鑑賞してきましたよ!

水曜レディースデーの新宿ピカデリーは
夕方の回でもちろん満席。男女、年齢ともに
バランスのいい客層に見えました。
わたしが観た回も上映終了とともに拍手が
沸き起こり、歓声を上げている人も。

この映画は、目と耳と体でマイケルを感じる
ことができる、限りなく“ライブ”に近い
映像エクスペリエンスです。

マイケルにとっては歌とダンスが表現のすべて。
そのために生まれてきたかのように
音とリズムに一体化していくキングの姿。
スクリーン越しのリハーサル映像でさえ
観客を釘付けにしてしまう圧倒的なカリスマ性。

わたしは曲が始まったあたりから
体が動きっぱなしでしたよ。
往年の名曲たちを一緒に口ずさみながら。
椅子にじっと座っているのがもったいなく
思えるほど。アドレナリン出まくりです!

単純に歌とダンスの“すごさ”なら
黄金期の若かりしマイケルのほうが
圧倒的なのは確かです。
だけどこの映画で見られるマイケルの
素の姿(完全に浮世離れした、いわゆる
フツーの大人ではない、そのまんまマイケル)
は微笑を誘うとともに、マイケルという
アーティストがいかに邪念なしに、
己のソウルのままにパフォームしているのか
がよく伝わってきます。
人はそこに単純な尊敬と、一種の清々しさを
感じるのだと思います。

ともにステージを作り上げる(はずだった)
バックダンサーやミュージシャンたちの
マイケルへのリスペクト。
とくにダンサーたちの熱狂はハンパじゃありません。
伝説のキングと同じ舞台に立って
マイケルの世界に加われる興奮と喜び。
キングのために最高の力を出し切ろうと
する忠誠心が、すさまじいエネルギーとなって
スクリーンにあふれていました。

映画の作りは、最低限の演出で構成された
シンプルなものです。
このリハーサル映像だけで十分作品として
成り立つ、そのままのマイケルを見せよう、
という正しい判断だと思います。

各劇場で巻き起こっているという上映後の拍手。
それはまさに“キングの証明”といえるでしょう。
この映画は、マイケル・ジャクソンの
パフォーマンスそのものなんですから。

わたしはもう1回観るなら、
あえて立ち見でノリノリに踊りたい!!

★5つ

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