2009年11月18日水曜日

【名盤セレクト】第2回「The Koln Concert」


時を経ても色あせない&わたしのライフに欠かせない
音楽たちをご紹介していくこのコーナー。
第2回は、ジャズピアニスト、キース・ジャレットの
伝説的コンサートを録音した「The Koln Concert」です。

1975年、ドイツのケルンにある劇場で行われた
こちらのコンサートはなんと、完全なる“即興”です。

キース本人ですら、同じ音は二度と再現できないと思われる
まさに“一夜の奇跡”なのです。

神が降りているとしか思えないキースの魂のピアノ。
この人のピアノは、音が違うんです。
人間臭さというか、肉と骨と魂というか、そういう
本能的なものをすごく感じます。
理屈でなしに、ヒトのDNAが求めてしまうんです。
この音とメロディを。

太古の昔から流れる大河のような、
力強さと生命力に満ちた1枚です。

ちなみにこのアルバムでは、キースの“うめき声”も堪能できます(笑)。

ん〜〜っ
あぁっ
お〜〜うっ
ひゃひゃ〜ん

といった動物的な声が随所で発せられています。
(とくにヘッドホンで聴くとよく聞こえます)

わたし自身このアルバムは、精神が壊れかかったときの
安定剤でもあります。これを聴くと、とっちらかって
トゲトゲした心がすーっと穏やかになっていくのを感じます。

もうちょっと繊細な音を聴きたいときは、
同じくキースの「The Melody At Night, With You」で
ロマンティック気分に浸ります。
こちらも文句なしにビューティフルな1枚です。

「The Koln Concert」より↓


「The Melody At Night, With You」より↓

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